JASMINEて何?

Nano-JASMINE

JASMINE基本仕様

JASMINEデザインの変遷

JASMINE ってなに?

JASMINEのデザイン
(作図 JAXA安田進)
JASMINE は日本の赤外線探査による位置天文衛星計画(Japan Astrometry Satellite Mission forINfrared Exploration)の略です。赤外線(z-band 0.9μm)で、衛星を用いて、銀河系内の、特に銀河面、バルジなどのサーベイを行ない、数億個の星の位置・距離・固有運動を高精度で測定する計画です。今のところ、右図のようなデザインが提案されています。

この計画は、国立天文台の郷田直輝教授を中心として、2003年10月現在およそ18機関約30部門の約60名の方々の協力で進められています。また、2003年10月には、宇宙理学委員会のワーキンググループとして承認され、正式に将来の衛星計画として検討が開始されることとなりました。2004年3月現在、宇宙理学委員会のJASMINEワーキンググループメンバーとして、多数の機関の81名の方々に加わっていただいております(メンバー表)。2004年1月には国立天文台においてもAプロジェクトとして認められ、4月からはJASMINE検討室が設置さることとなりました。

位置天文学とは、簡単に言えば星の位置と運動を正確に決める事を目的とする天文学です。現在のところ、1989年にヨーロッパで打ち上げられたHIPPARCOSという衛星により、地球からおよそ300光年程度の範囲の12 等程度までの星について、およそ10% 程度の誤差で星の天球上の位置と運動および星までの距離が観測されています。我々の銀河系の大きさはおよそ10万光年ですから、10% の精度で位置と運動および星までの距離が決まっている範囲は銀河系全体の大きさに比べれば数百分の一ということになります。このときの観測精度は、地球から月の表面にある人の大きさ程度の物体の両端が識別できる程度です。

JASMINE計画では、銀河系全体の星の運動を10% の精度で観測することを目標にしています。従って、HIPPARCOSの時の精度に比べて100 倍精度の高い観測をすることを目指しています。これは、地球から月の表面にある一円玉程度の物体の両端が識別できる程度です。

また、JASMINEでは赤外線を使った観測を行なうことを目指しています。我々の銀河系のディスクにはガスが沢山あります。このガスは、星からの光を吸収してしまうため、遠くの星の位置を精度良く観測することは難しいのです。赤外線は、ガスからの吸収を受けにくいため、ディスク面に沿った遠方や銀河の中心付近の星の位置や運動を正確に決めるのに適しています。