JASMINEて何?

Nano-JASMINE

JASMINE基本仕様

JASMINEデザインの変遷

JASMINE仕様(2008年3月現在、理学委員会中型WG申請版)

プロジェクト名

JASMINE(Japan Astrometry Satellite Mission for INfrared Exploration)(赤外線位置天文観測衛星)

開発機関

国立天文台、JAXA、京都大学のメンバーを中心とし、その他の研究所、大学のメンバーからも協力してもらっている。

目的

近赤外線(KW-band:2μ m)によるアストロメトリ(位置天文)観測を行ない、天の川バルジ領域の約1千万個の星の天球上での位置、年周視差(星までの距離)、固有運動(固有運動とは、視線速度に垂直方向の横断速度に対応するもので、天球上を星が単位時間あたりに動く角速度)を測定する。 この情報により、星の3次元的な位置と、2次元方向の運動速度という天文学のさまざまな分野(特に銀河系バルジの力学構造、銀河系形成史、恒星進化などの恒星物理学、星形成史など)で重要な情報となる基本情報を得ることが出来るため、JASMINE では観測データをカタログとして公開し提供する。 さらに、連星系での伴星や惑星による恒星運動のふらつきも検出できる場合があり、連星系や惑星系の研究に役立つ情報も提供できる。 また、重力レンズ効果による恒星の位置変化という位置天文的重力レンズ効果を検出することが出来る場合もあり、重力レンズ天体の解明等のサイエンスにも応用可能である。さらに、この効果により一般相対論の高精度な検証に用いることも可能となる。

仕様概要

位置天文観測用の波長KW-band(2.0μを中心に1.5μ?2.5μの波長範囲※1
位置天文観測精度10μ秒角@K=11※2
17μ秒角@K=12
28μ秒角@K=13
50μ秒角@K=14
測定しない(K>14)
観測領域銀河バルジ方向の10°×20°領域 
観測される星の数1千万個(精度良く観測できる星は100万個)
検出器数6×6検出器
読み出しノイズ18e-
読み出し時間0.125秒
検出器pixel数2048×2048
ピクセルサイズ20μ
光学系コルシュ(3枚鏡)改良光学系
望遠鏡口径80cm
焦点距離14.4m(F=18)
視野サイズ0.98°×0.98°視野
撮像時間2.24秒
小フレームサイズ視野と同じ小フレーム
小フレーム/撮像8回
小フレーム精度474μas
大フレームサイズ20°×10°大フレーム
隣接する小フレームの間隔(視野あたり)0.5
小フレーム数/大フレーム22×44
大フレーム精度320μas
大フレーム構築時間10.4時間
大フレーム数3000全サーベイ
総ミッション時間4.7年

※1: 使用予定の検出器は、赤外線アレイ検出器

※2: 10μ秒角の年周視差精度では、10kpc以内の星の年周視差の誤差が10%以内となる。年周視差を距離(pc)に直す際に、年周視差の誤差が十数%を超えると幾つかのバイアス誤差が入り、距離が正しく求められなくなる。そのため、年周視差の誤差が10%以内でどこまで観測できるかということが目標基準となる。