JASMINEて何?

Nano-JASMINE

JASMINE基本仕様

JASMINEデザインの変遷

JASMINE仕様(2004年8月現在)

プロジェクト名

JASMINE(Japan Astrometry Satellite Mission for INfrared Exploration)(赤外線位置天文観測衛星)

開発機関

国立天文台、JAXA、京都大学のメンバーを中心とし、その他の研究所、大学のメンバーからも協力してもらっている。

目的

近赤外線(z-band:0.9μ m)によるアストロメトリ(位置天文)観測を行ない、天の川面領域の約1億個の星の天球上での位置、年周視差(星までの距離)、固有運動(固有運動とは、視線速度に垂直方向の横断速度に対応するもので、天球上を星が単位時間あたりに動く角速度)を測定する。 この情報により、星の3次元的な位置と、2次元方向の運動速度という天文学のさまざまな分野(特に銀河系バルジとディスクの力学構造、銀河系形成史、恒星進化などの恒星物理学、星形成史など)で重要な情報となる基本情報を得ることが出来るため、JASMINEでは観測データをカタログとして公開し提供する。 さらに、連星系での伴星や惑星による恒星運動のふらつきも検出できる場合があり、連星系や惑星系の研究に役立つ情報も提供できる。 また、重力レンズ効果による恒星の位置変化という位置天文的重力レンズ効果を検出することが出来る場合もあり、重力レンズ天体の解明等のサイエンスにも応用可能である。 さらに、この効果により一般相対論の高精度な検証に用いることも可能となる。

仕様概要

位置天文観測用の波長z-band(0.9μを中心に20%のバンド幅※1
位置天文観測精度10μ秒角@z=14※2
17μ秒角@z=15
28μ秒角@z=16
50μ秒角@z=17
測定しない(z>17)
観測領域銀経方向は360度、銀緯方向は銀河面を中心とした8度幅 
観測される星の数 

※1: 使用予定の検出器は、裏面照射完全空乏CCD(開発中)であり、短波長から1μmにいたるまで幅広く高感度をもっている。

※2: 10μ秒角の年周視差精度では、10kpc以内の星の年周視差の誤差が10%以内となる。年周視差を距離(pc)に直す際に、年周視差の誤差が十数%を超えると幾つかのバイアス誤差が入り、距離が正しく求められなくなる。そのため、年周視差の誤差が10%以内でどこまで観測できるかということが目標基準となる。