JASMINEサイエンスワーキンググループ

概要

日時2010年12月1日(水)午前10時00分〜午後6時頃まで
場所国立天文台(三鷹)大セミナー室
(+TV会議+skype

趣旨

赤外線による位置天文観測衛星ミッションであるJASMINEは、科学的成果の 進展と技術的知識の蓄積のために3つの計画(超小型、小型、中型衛星)を段階 的に進めています。一つ目は、Nano-JASMINE計画であり、超小型衛星による日 本で最初の位置天文観測衛星となります。ウクライナのサイクロン4 ロケット による打ち上げ契約を締結し、2011年度に打ち上げることが決定しました。 Nano-JASMINEのフライトモデルは組み立てが完了し、さらにデータ解析準備は、 EASの位置天文衛星計画であるGaiaのデータ解析チームとの共同研究開発で順調 に進められていますし、データ配信・利用についても準備を進めています。さ らに、次の小型JASMINEは、年周視差を10〜50マイクロ秒角の精度(固有運動9〜 50マイクロ秒角/年、H-band <11.5mag)でバルジ領域を数平方度にわたり位置 天文観測をおこなう計画であり、JAXAの小型科学衛星シリーズへのミッション 提案を目指しています。主要なサイエンスとして、銀河系バルジの構造と形成 史、巨大ブラックホールとバルジの共進化の解明、コンパクト天体、恒星物理、 星形成、系外惑星探査等の進展を目的としています。

衛星開発に関連しては、オーストラリア国立大学、上海天文台による海外協 力も進められるとともに、小型JASMINEへの地上からのフォローアップ観測とし て、米国チームによるHバンドでのバルジ観測を行う高分散分光観測計画 (APOGEE) との国際連携も進んでいます。小型JASMINEは、バルジ全領域をサー ベイ観測する予定の将来の(中型)JASMINE計画への科学的、技術的なステップと しての位置づけもあります。

参考

現在、3,4年後に観測データが期待できるNano-JASMINEおよび 2016年頃 の打ち上げを目標としている小型JASMINEの科学的成果をより高め、国内におけ るアストロメトリデータによるサイエンスを行うコミュニティの拡大を目的と して、小型JASMINEサイエンスワーキンググループが結成され活動を始めていま す(代表者:梅村雅之(筑波大))。

つきましては、近赤外線での10マイクロ秒角精度のアストロメトリで可能 となるサイエンスに関する提案を広く募集したいと思います。ワークショップ ではサイエンスワーキンググループメンバーによる発表も予定しています。聴 講だけでも歓迎致します。皆様のご参加をお待ちしています。

プログラム

(座長、午前:郷田、午後前半:辻本、午後後半:梅村) 資料
10:00-10:30 JASMINE計画シリーズの概要につい て 郷田直輝(国立天文台) 資料 資料
10:30-10:40 小型およびNano-JASMINEの観測データとGAIAカ タログとの関係について 矢野太平(国立天文台) 資料
「巨大ブラックホール・銀河中心」セッション
10:40-11:10 大質量ブラックホール多体系でのブラックホー ル合体成長に伴う銀河の構造進化 谷川衝(筑波大) 資料
11:10-11:40 星の運動から銀河系中心の進化の歴史がわかる か? 藤井通子(鹿児島大) 資料
「コンパクト天体」セッション
11:40-12:10 激変星、X線連星の連星軌道運動をJASMINEで分 解できるか 野上大作(京大) 資料資料
昼休み(12:10-13:30)
「銀河バルジ」セッション
13:30-13:50 バルジ班の状況報告 長島雅裕(長崎 大 skype) 資 料
13:50-14:20 天の川銀河モデルとバルジの疑似観 測 馬場淳一(国立天文台) 資料
14:20-14:50 バルジ形成: 宇宙論的シミュレーションか ら 岡本崇(筑波大) 資料
休憩(14:50-15:10)
15:10-15:40 我々の銀河のinner barについて 羽 部朝男(北大) 資料
「系外惑星」セッション
15:40-16:10 トランジット法及びアストロメトリ法による系 外惑星探索の検討 福井暁彦(名大) 資料
16:10-16:30 系外衛星探査 浅田秀樹(弘前 大 skype) 資料
「恒星・星形成」セッション
16:30-16:50 星グループの概要と星形成・星間物質の研究に ついて 西亮一(新潟大) 資料
16:50-17:20 恒星物理の研究について 松永典之 (東大) 資料
17:20-18:00 議論: 座長 梅村雅之(筑波大)